Excelは、Windowsマシンにはほぼデフォでついているソフトウエア。Excelは業務上の使用では属人性が高くなりがちで一般的になりにくいが、個人が何かの研究や意思決定の根拠として使用するには非常に強力な道具になる。
Excelが凄い奴なのは、乱数発生機能とVBAプログラミングを使って、マルコフ連鎖を何億回もシミュレーションさせたり、モンテカルロ法で計算では解を得られない問題の近似解を求めたりできる点である。
私自身がExcelの凄さに気付いたのは、社会人大学院でファイナンスの勉強を始めた時だ。その大学院は経営系大学院(社会人大学院の殆どはそうだ)なので、私としては茫洋とした授業が多かったのだが、ファイナンスは数学を多用して切れ味が良さそうだったので腰を据えて勉強することにした。
そこで出会ったのが酔歩の概念とExcelであった。ファイナンス領域にとどまらないExcelの能力に気付いてしまった私は、以降、人間の営みや社会現象をExcelの乱数機能を用いて確率論的に計算し統計処理することで表現・シミュレーションするのが趣味になった。
この研究を持って、海外の医学会議で発表した事もある。楽しい思い出だ。
私がExcelの素晴らしさを熱くかたってもなかなか良くはわかってもらえないと思う。最近はExcelのVBAプログラミングにまで踏み込んだ実用書が多く出版されているので、書店で手にとってふゥ~んこんな事が出来るんだぁって感じて欲しい。
もしかしたら、あなたの業務や研究や趣味にとって大きなヒントになる何かがそこに書いてあるかも知れない。
書店に溢れる数多のマクロ・表計算本と違い、Excelの計算ソフトウェアとしての能力を存分に味わえると思う。残念なのは、そうしたExcelの能力を活用している書籍がファイナンス領域である事が多いので、ファイナンスに興味のない人には好むのが苦痛かもしれず、そもそも書籍内で説明なく用いられるファイナンス・経営用語には拒絶反応も起きるかも知れない。
しかし、管見で恐縮だが、Excelの能力を最大限活用できるスキルは今後もしばらくは武器になるだろう。そして残念ながら、Excelの能力を最も活用しているのがファイナンス領域であるのなら、食わず嫌いをせずについでにファイナンスも勉強しちゃえ!というつもりでこれらの書籍で勉強しても良いと思う。
何故なら、ファイナンスはあらゆる領域で武器になる知識だから。ファイナンスの知識なくして、現代の知的格闘者にはなり得ない。
マルコフ連鎖がいまひとつピンと来なかったり、モンテカルロ法を実際にやってみたいと思ったり、そしてマルコフ連鎖モンテカルロシミュレーションに興味があれば、是非ExcelのVBAプログラミングを体験して欲しい。
殆どのWindowsマシンに実装されているExcelのこの機能を体験しないのは、壮大な損失なのではないか…と理屈コネ太郎は考えている。
今回は以上。
当サイト内の他のコンテンツへは下記リンクよりどうぞ。
『当サイト内コンテンツトピック一覧』はココをクリック
『人生のヒント一覧 Life Hackで人生はスイスイスイ』はココをクリック
『モーターボートとヨットに関する諸ページ』はココをクリック
『GRヤリスに関連する諸ページ』はココをクリック
『OMDS(旧オリンパス) OM-1に関する諸ページ』はココをクリック
『日産ノートe-POWER 4WDに関する諸ページ』はココをクリック
『セカンドライフについての諸ページ』はココをクリック